過ぎていく日々のことを書いてます.

へとへと,砂漠の中から針を探すに等しい作業
2007-02-07 Wed 09:20
「砂漠の中から針を探すに等しい作業」,まさにこの言葉通りの活動が,アメリカAmazon.comのサービス「Amazon Mechanical Turk」で行われています.

「Amazon Mechanical Turk」は,インターネットを使って,コンピュータでは判断できないようなことを,人間の判断力を活用して行う新サービスで,すでに2005年末から始まっていたそうです.知らんかった.今回,このサービスで「海上で行方不明になった人を探してくれないだろうか」という前代未聞の試みが開始されました.

インターネットを経由して,世界中のパソコンを使用して癌の分子検証を行う「UD Agent」や,宇宙からの電波をコンピューターを使って解析し,知的文明の探索を行う「SETI」など,グリッドコンピューティングと呼ばれる,個々のコンピュータに分散処理を行わせて,計算時間の短縮を図るというサービスは以前からありました.

今回のサービスはそれとは逆で,単純な作業だけどコンピュータには判断をさせるのが難しい作業,例えば「写真の中から特定のお店を探す」「写真の中からマンホールを探す」など人間だったらすぐにできるようなことを,みなさんにやってもらおうというものです.まさに力業!(笑)

今回の試みは,1月28日にサンフランシスコ沿岸で遭難したと思われるMicrosoft社の著名計算機科学者Jim Gray氏の乗るヨットを,行方不明後に新たに撮影した衛星写真から探しだそう!というもので,早速やってみたところ,本当に膨大な作業が要求されます.

どのくらい膨大な作業かというと,捜索範囲およそ3,500平方マイル(約95km×95km:これは3,500平方マイルを変換しただけで,実際は四角いエリアではありません)の海上を0.024平方マイル(0.25km×0.25km)ずつチェックしていく・・・さらに重なっている範囲もあることから,56万画像の判定を行う必要があるということです.

画像上で,ヨットがもし転覆もせず存在しているとすれば,このぐらいの大きさに撮影されているそうです(40foot-約12mのヨット).でも,転覆していたりすると,もっと小さく表示されるでしょうから,それがまた捜索を難しくしています.

Turk01


実際に600枚近い画像をチェックしてみましたが,波しぶきがかなり多く,結構疲れます.また,雲がかかっていたり,何も表示されない画像があったりします.

そんな中,貨物船の写真を発見したり・・・よく考えるとすごい偶然!!

Turk02


雲が左側を向いた人の顔みたいに見えたり(見えます?).こんな幻覚まで見えちゃう始末.

Turk03



本来であれば「Amazon Mechanical Turk」のサービスの場合,お金が支払われるのですが,今回は人助けということもあり,ボランティアでやっていただける方に参加して欲しいとのこと.

今回行方不明になった「Jim Gray」氏については,リンク先に詳細が書かれていますが,人工衛星画像を使用した地図サービスに大きな影響を与えた人物としても知られているそうです.普段身近なところで,色々とお世話になっていそうな方だ・・・.そのお礼に,頑張っ
て探してみます!

・・・って今朝確認したら,全ての画像の確認が終わったとのことで,現在怪しいと判断された画像を専門家がチェックしているとのこと.これで発見されて欲しいです(^^).


■MSの著名科学者がヨットで行方不明、衛星画像による捜索に参加呼びかけ(Impress Internet Watch)
 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/02/05/14679.html
別窓 | 科学ネタ | コメント:0 | トラックバック:0 |
| ケ・セラ・セラ |
SEO対策:ニューヨーク SEO対策:シンガポール SEO対策:ユナイテッド航空