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どきどき宇宙から見た三次元富士山
2006-02-18 Sat 09:22
先日,ニュースで宇宙航空研究開発機構(JAXA)が,今年1月24日に打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」で取得した観測画像を公開したことをやっていました.

早速,JAXAのWebページ(http://www.jaxa.jp/)に行って見てみると,この衛星には「パンクロマチック立体視センサ(PRISM)」,「合成開口レーダ(PALSAR)」,「高性能歌詞近赤外放射計2型(AVNIR-2)」の三つの光学系が備えられているとありました.

今回,そのうちのPRISMを用いて高分解能の立体視を行った結果が報告されていて,三次元形状を持つ富士山のデータが表示されていました.

PRISMは衛星の進行方向に対して前方,直下,後方の画像を同時に得ることができるシステムのようで,この技術を使うと,三次元ステレオ視の原理を使って三次元形状の算出が可能になります.

その原理は比較的簡単です.まず,地上の同じエリアを前方,直下,後方から別々のタイミングで撮影します.このとき,衛星の空間座標は正確にコントロールされているので,衛星がどの位置にいるときに撮影した画像か正確に分かります.

ここまで分かっていればしめたもの,後はその撮影した画像から,お互いの画像の対応点を探しだして演算することで,かなり正確な三次元座標が得られます.

この技術自体は,三次元ステレオ視では古典的とも言えますが,これを宇宙規模で行うことに意味があるのです.何か未来チックでいいじゃないですか.

地表の情報を得るためのRemote Sensing of the Earth(Remote Earth Sensing, Earth Remote Sensing等いろいろな言い方があります)という研究分野は,最近非常に面白くなってきています.この分野でもアメリカは非常に進んでいて,実際に衛星を使った地表の三次元座標取得技術はすでにポピュラーになっています.

日本もこれからこういった分野に衛星を使って参入していくつもりなのでしょうか.私にはよく目的が分かりませんが,自分たちが住む地球を知ると言うことは非常にいいことだと思います.

ただ,得られた富士山の三次元表示された画像を見ると,富士山の輪郭がかなりガタガタであり,テクスチャでごまかしているようにも見えます.このあたりはシェーディング表示のデータを是非見せて欲しいところです.残念ながら,今のところは精度が出ているとはとても思えません.

このあたりの問題が解決すれば,かなり面白い使い方もできるのではないでしょうか.今後が楽しみです.
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